栄養

*ファイトケミカルス(ファイトケミカル)

炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質を3大栄養素といっていた時代から、ビタミンやミネラルの体への影響が重要であることから、2つとも加えられ5大栄養素呼ばれるようになりました。
そこに比較的新しく体には何のメリットもないと思われていた食物繊維が体に欠かせないことから第6の栄養素としてもてはやされた時代がありました。
ここ最近の研究で、それ以外の物質にも体にとって大切な働きをする物質が発見されファイトケミカルス(ファイトケミカル)と呼ばれています。
ファイトケミカルス(ファイトケミカル)とは、ファイトが植物を意味し、ケミカルは物質や成分を意味しています。このため植物栄養素と呼ばれることもあります。
その名の通りファイトケミカルス(ファイトケミカル)は植物に含まれる6種の栄養素以外の成分のことです。
ファイトケミカルス(ファイトケミカル)は、摂取しないと体に影響が出るようなほかの栄養素と違って、摂らないでも体になんら影響を与えません。
しかしファイトケミカルス(ファイトケミカル)を摂取することによるメリットは計り知れないものがあります。
ファイトケミカルス(ファイトケミカル)のほとんどが、野菜や果物などの色や香り、苦味などが元になっていて、その種類は数千から数万種類にも及ぶといわれています。

ファイトケミカルス(ファイトケミカル)とその特徴

ファイトケミカルス(ファイトケミカル)が注目されるようになったのは、その強い抗酸化作用が分かったからでした。
私たちの体の中では、様々な栄養素で生きていくうえで必要な代謝などが繰り返されていますが、その副産物として細胞や遺伝子を傷つける、体の錆びにたとえられる活性酸素などのフリーラジカルが発生しています。
これらはビタミンCやビタミンEに代表される抗酸化栄養素でも除去修復することができますが、その能力を超える活性酸素などが発生すると様々な疾病のリスクが高まります。
活性酸素は、肌のシミやソバカスの原因となったり、生活習慣病のリスクが高まることがいわれています。
活性酸素は通常の生活でも発生するものですが、激しい運動や睡眠不足、排気ガスや精神的ストレス、喫煙、飲酒、紫外線などの外的ストレスや内的ストレスによって増加する傾向があります。
ファイトケミカルス(ファイトケミカル)は、この活性酸素などにくっつき自分自身が酸化する事で、活性酸素から体を守ってくれます。

ファイトケミカルス(ファイトケミカル)の種類

ファイトケミカルス(ファイトケミカル)といわれるものは多数ありますが代表的なものは5種類ほどあります。
お茶や赤ワイン等のカテキンなどのポリフェノール類、緑黄色野菜などに多いカロチノイド類、淡色野菜のイオウ化合物類、かんきつ類の苦味や香りの成分のテルペン類、きのこ類に含まれる多糖類の一種のβ-グルカンなどで、それぞれ強い抗酸化作用が期待されます。
ポリフェノール
代表的なのには、赤ワインに含まれるポリフェノールですが、緑茶やウーロン茶のカテキンや大豆のイソフラボン、ウコンの色素クルクミン、ブドウやブルーベリーの色素アントシアニン、ゴマなどのセサミン等があります。
カロチノイド
緑黄色野菜や海草の色素成分であるカロテノイドは、β-カロテンやα-カロテンが知られています。
にんじんの色素カロテンやトマト、柿などの色素リコピン、トウモロコシなどの色素ルテイン等があります。
イオウ化合物
ニンニクや玉ねぎの香り成分のアホエンやアリシン、キャベツやカリフラワー、わさび、だいこんなどのイソチオシアナート等があります。
テルペン類
テルペン類はおもにローズマリーなどのハーブなどの香り成分、レモンやカボスなどの柑橘類、イチョウ葉などに含まれます。
グルカン類
グルカンは、アガリクス、舞茸、なめこなどのキノコ類やパン酵母や黒酵母などの酵母に含まれています。

ファイトケミカルス(ファイトケミカル)のまとめ

食事の欧米化による高脂肪化が進み、生活は便利になったものの常に様々な外的ストレスや内的ストレスの中で生活していますので、主要な栄養素だけでなくファイトケミカルス(ファイトケミカル)は必要な栄養素といえるかもしれません。
しかも体の酸化は、ガンに対してだけでなく老化の敵でもあり、アンチエイジングにとってもファイトケミカルス(ファイトケミカル)は見過ごすことのできない栄養素です。
それぞれのファイトケミカルス(ファイトケミカル)は、吸収を得意とする活性酸素の種類が異なり、相乗的な効果が期待できるために、ファイトケミカルス(ファイトケミカル)をただ一種類だけを摂取するよりも多種類の野菜や果物を毎日バランスよく食べて、多種類のファイトケミカルス(ファイトケミカル)を摂り入れていくことが大切です。
これらの恩絵を少しでも多く受けるには、皮ごと食べるなど食べ方を工夫したほうがよさそうです。しかし、化学肥料や農薬、ワックスなどの問題もありますので、なかなかそのまま食べるのも気になりますが、有機農法の物を選ぶ、サプリメントから摂るなどの工夫が必要かもしれません。

栄養 栄養素とその成分のサイトでは、ご意見、ご要望、あるいはリンク、提携などを募集しております。
» お問い合わせ